風味を添えて

初夏から秋にかけてはまさにカクテルシーズンと云うべきフレッシュフルーツのオンパレードで、バーカウンターに彩りを与えてくれる。メロンから始まり、白桃、シャインマスカット、スイカ、プラム、和梨、無花果……とあげだしたらキリがない。
そのまま食べても美味しいものに、アルコールを足して飲み物にするのだ。これでどうやって不味く仕上げられるだろうか?いや、気をつけなければ残念なドリンクとご対面、という事もままある。
健康、フィットネス、低糖質ブームなどに異を唱えるようではあるが、まず加糖はしっかりする事。これを怠ると氷とスピリッツで味が薄く伸ばされてしまい、なんだか間の抜けた味になる。そして可能であれば、その果肉に合ったリキュールやシロップで香りや色味を足してあげたい。
現在発売されている混成酒はどれも美味しいものばかり。梅酒をイメージして貰えれば良いのだが、オンザロックで楽しめるものも多く存在する。ただ、ご自宅で全て飲み切るのはやはり骨が折れる。やはりカクテルはプロに相応の場でお願いするのが良いのかもしれない。